
こんにちは!VOC事務局です。
「オフショア開発って聞いたことはあるけど、実際にはよく分からない…」
そんな方に向けて、本記事ではオフショア開発の基本的な意味や仕組み、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
実は、近年多くの企業がオフショア開発を取り入れており、
コスト削減や開発スピードの向上など、さまざまなメリットを実感しています。
この記事を読めば、「なぜ今オフショア開発が注目されているのか」が5分でつかめます!
この記事はこんな方にオススメ!
- オフショア開発とは何かを簡単に知りたい
- オフショア開発を活用するメリットが知りたい
1.オフショア開発とは?
オフショア開発とは、システム開発やソフトウェア開発を海外の企業やチームに依頼することです。
「offshore(オフショア)」は「海外」「海外拠点」といった意味があり、日本国内ではなく、国外の開発リソースを活用する開発手法です。
たとえば、日本の企業がベトナムやインドのエンジニアにアプリ開発を依頼するケースなどがこれにあたります。
2.オフショア開発と他の手法との違い
開発形態 | 場所 | 特徴 |
オンサイト開発 | 社内・現場 | エンジニアが常駐、直接コミュニケーション可能 |
ニアショア開発 | 国内の地方都市など | 時差や言語の壁がなく、比較的低コスト |
オフショア開発 | 海外 | コストが最も安いが、コミュニケーション面に工夫が必要 |
3.なぜオフショア開発をするのか?
主な目的は「コスト削減」「人材確保」「開発スピードの向上」です。
人件費の差によるコスト削減
- 海外、特にアジア諸国では、日本よりもエンジニアの人件費が安く、同じレベルの技術を低コストで依頼できます。例えば、ベトナムは日本と比べて約半額のコストでエンジニアを確保することができます。
IT人材の確保
- 日本の労働力人口減少に伴うITエンジニア不足という課題の背景から、昨今のオフショア開発は、グローバルソーシング(資源や人材を海外から調達すること)としての意味合いがより大きくなっています。
開発スピードの向上(時差活用)
- 時差を活用し、日本が夜間でも海外チームが開発を進めることで、24時間体制でプロジェクトが前に進むこともあります。
4.オフショア開発のデメリット
オフショア開発はコスト削減や人材確保の面で多くのメリットがありますが、
適切に運用しないとトラブルになるリスクもあります。以下が代表的なデメリットです。
言語・文化の違いによるコミュニケーションの壁
- 英語や現地語でのやり取りが必要になるため、日本語だけでは意思疎通が困難です。
- 「日本独特のあいまいな表現」や「察する文化」が通じない場合もあります。
- ベトナムやインドなどは日本語対応ができる人材もいますが、完全な理解には限界がある場合も。
時差の問題
- 国によっては時差があるため、すぐに返答がもらえないことがあります。
- 特に緊急対応やリアルタイムでの意思決定が必要な場面ではストレスになることも。
品質管理が難しい
- 海外チームとの開発では、品質の基準やテストの基準が異なることがあります。
- 「動けばOK」と考える文化のチームもあり、日本の品質要求に合わないことも。
セキュリティ・情報管理のリスク
- 海外に機密情報や顧客データを渡す必要があるため、情報漏洩のリスクがあります。
- 国によってはセキュリティ意識や法制度が日本よりも緩い場合もあります。
要件のズレや仕様変更時のトラブル
- 要件の伝達ミスや、仕様変更のたびに再調整が必要となり、工数やコストが増えることがあります。
- 特に日本語で作成された仕様書をそのまま渡すと、誤解されるリスクが高いです。
また、上で挙げたデメリットとその主な対策を簡単にまとめてみました。
詳しくはまた別の記事で詳しく解説する予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!
デメリット | 内容・リスク | 主な対策 |
言語・文化の違い | 意思疎通ミス、誤解 | ブリッジSEの活用、明確な仕様書 |
時差の影響 | 対応遅れ、リアルタイム対応が難しい | 定例会議の設定、作業時間の調整 |
品質管理の難しさ | テスト精度や完成度がバラつく | 品質基準の共有、検収プロセス強化 |
セキュリティリスク | 情報漏洩、データ不正使用のリスク | NDA、アクセス権管理、セキュリティ教育 |
要件ズレ・仕様変更時のコスト増加 | 理解ミス、再開発によるスケジュールやコストの悪化 | アジャイル導入、逐次確認の体制構築 |
5.オフショア開発の流れ
最後に、実際のオフショア開発の流れを軽く確認してみましょう。
- 開発内容や仕様を日本側で決める
- パートナーとなる海外の開発会社を選定
- 設計・要件定義を共有し、開発スタート
- 定期的なミーティングや進捗確認を実施
- 完成後、テスト・納品・運用サポートへ
まとめ
オフショア開発は、「安く・早く・柔軟に」開発を進めたい企業にとって、非常に魅力的な手段です。
ただし、うまく活用するには「相手との連携」や「準備」がカギになります。
「海外に開発をお願いするのって難しそう…」と思うかもしれませんが、
信頼できるパートナーと組めば、大きな成果を得ることができます!
【参加企業募集】ベトナムオフショア視察ツアー
一般社団法人ベトナムオフショア開発協会では、「ベトナムオフショア視察ツアー」を開催します。
現地のオフショア企業4社を訪問し、最新の開発技術、経済動向、未来予測に直接触れる貴重な機会です。
ハノイ・ホーチミンの現地企業・技術者との交流や街歩きも予定しています。
初めてのオフショア導入検討にも、既存体制の見直しにも、「行く価値のある視察」をお約束します。
下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。お待ちしております!
お問い合わせフォームはこちら